焦ってもしょうがないこと。

勉強がすきな人は稀だ。


あたしは勿論、勉強ギライで、修得したい技術や知識は両手に余るほどあるのに、重い腰が鉛のように重すぎて動けないでいるんです。


でも。もう１週間後に迫ってるんですよ。
審査は。


挫折禁止の勉強部屋にいけば、今はきっと１つ下の後輩たちがあたしなんかより５ステップくらい上の勉強を必死でやってるんですよ。


あたしの敬愛する１こ上のポン先輩もきっといて、普段一緒に飲んだくれてくれてるミケもやたら早口で専門用語を話してるんですよ。


その空気に慣れなきゃいけない。


入って行けなくても慣れなきゃ行けない。


そう、気持ちばかりが焦るのです。


◆


今日から勉強モードに切り替えます。

成り行きで、勉強部屋に避難することになって、少し資料を見ながら時間をつぶしました。

だって事務所で勉強しようと思ったら、隣の部署の課長が誰かと真剣に内密そうな話をしてたんです。
空気読まなきゃ、と思ってね。


勉強部屋に行ったら、今日はやたら賑わっていて、空いてる席が１つしかありませんでした。

沢村は視力が悪いクセに眼鏡もコンタクトもしてないため、誰がいたかは判りません。

雰囲気と声で、だいたい２～３年目の若年層のみんなが集まって勉強してることが判りました。

ポン先輩もシルエット的にいました。
今日はもう帰ったかと思ってたミケも、後ろから声が聞こえて来たのでいたみたい。


気持ちを穏やかに保って。
マイペースに。
でも少しはハイペースに。

この道を、共に生きるために。