どーでもいいから結婚してくれ。とボヤいてみる。

日々、いろんなことを職場の事務所でぼやいています。
今日は久々に同期のセイちゃんと同じ現場。
昼休み、互のデスクに座ってだらだらしながら、私はいつものように愚痴をこぼします。

「はぁー、疲れた・・・」
「何がー」
「最近、お見合い始めたんだよねー」
「え、そーなの？マジで？何処で？」
「お見合いサイト。出会い系の一歩真面目なやつ」
「へー、そーなんだ」
「３人の方とお会いしたけどさー。正直疲れるよね、初対面の人と話すのは」
「まぁね。俺やミケと飲んでる方がラクだしね」
「そうそう。最近行ってないよねー」
「ミケの合格祝いもまだだしな。」
「そだね。・・・ってかさー、あたし、ミケとは付き合ってたわけでも何でもないんだけどさー、なんか比べちゃうんだよね、その人達とミケを」
「えー？」
「だって、ミケといる方がラクなんやもん。マジ結婚してくんねーかなぁ、ミケちん」
「また無茶苦茶言うとるで。」
「じゃなかったら、とっとと結婚してくんねーかなぁ、誰かと」
「なんでそーなんの？」
「少なくとも、誰かとあの子を比べなくなると思うから」
「・・・なるほどね。あいつ、いつこっちに戻ってくんの？」
「月末。」
「わ、ホントだ。２月２８日になってるわ、勤務」
「訓練出張、長いよねー」
｢帰ってきたら行こう、飲みに｣
「うん」

大勢の前で本音を吐き出したら、けっこうすっきりした。
本人のいないところで、いつもこんな愚痴こぼしてるなんて、ミケは知らないだろーな。
・・・とか言いつつ、ホントはダダ漏れなことも、あたしは知っている。
知っていて、言ってるんだから、こっちも相当タチが悪い。


ミケはきっと、苦笑いしながら返すんだろーな。
で、あたしに適度な距離を取りつつも、そっと肩の触れる距離で通路をすれ違うのです。


この八年間も、これから先も、ずっと、ね。