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現場仕事と仲間のこととか、たまにイデオロギー的なことをつれづれに。 読んだ本、すきな音楽やライブのことだとか。 脈絡無く戯言を書き殴る為の、徒然草。
2024/11/25/Mon
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2009/10/31/Sat
お世辞は言わない。







実は石田衣良氏の作品を読むのはこれが初めてで、石田作品は気にはなってはいたが自分から手にとって読もうとしたことはなかった。







今回「美丘」は、同居人がたまたま貸してくれたため、読み始めた。















最初の書き出しを読んで思ったことは、あ、このタイプの文章は苦手だ。ってこと。







物語の構成も苦手だった。







私は小説の書き方にはいろいろと好みがあるほうで、喩えば、主人公が過去を振り返る形の物語やら、ドラマのセリフのような標準語を平気で喋るような文章やら、情景描写が教科書のお手本のような季節背景の、そういった物語は読まないことにしている。















自分の好みのストーリー展開は、現在進行形の書き口に、普段の喋り言葉(方言なんかが交ざるとなお良し)、そして思ったまんま・見たまんまのリアルな背景描写の物語がすきなのだ。











整えられた難しい文章より、舌足らずな等身大の自分が描かれてる方が感情移入しやすい。















その点、「美丘」は全てが私のダメ基準に当てはまる作品だった。











しょっぱなから思い出口調。



主人公は等身大のようでいて、実はヒーローの模範のような性格。











苦手だ。







苦手意識全開。











ただ、初めて読む作家の作品を食わず嫌いするわけにはいかない。これも、私のポリシー?である。







あと、せっかく貸してくれた同居人に、感想も伝えて返したい。







そんな思いと格闘し、ゆっくりと、やっと読み切りました。











物語はたまたま、この作品を読む前に読んでた中村航作品の「100回泣くこと」と同じような流れの王道ストーリーである、「主人公の恋人である女性が病によって亡くなる」はなし。







「世界の中心で、愛を叫ぶ」もそうだったが、お涙頂戴が見えていて、苦手分野である。











でもやっぱり、こういう作品はたまには読んだ方がいいなぁ、とも感じる。











「美丘」も、読んだことを後悔はしていない。







むしろ、苦手意識を抱えながらも無理して読み切った甲斐があった。











こういう作品は、心に残る一節を残してくれる。











解説にもあった部分だが、私もすきな一筋があった。



それは、こんな一節。























そのときぼくにはわかったのだ。



愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。



相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。



それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。



ぼくたちはそれに気づかないから、いつまでも自分が人を愛せる人間かどうか不安に感じるだけなのである。























答えはいつだって、簡単な日常の中にあると、信じたい。



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二十代半ば(から始めたこのブログ・・・2014年現在、三十路突入中)、大阪市東成区出身。
乗り物の整備をしている、しがないサラリーマン。
3度の飯より睡眠、パンクなライブ、電車読書、などを好む。
この名前表記のまま、関西小劇団で素人脚本家として細々と活動中でもある。

1997年頃~2006年ごろまで、「ハル」「サワムラハル」のHNで創作小説サイトで細々とネットの住民してたがサーバーダウン&引越しによるネット環境消滅が原因で3年ほど音信不通に。。。
あの頃の自分を知っているヒトが偶然にもここを通りかかるのはキセキに近いがそれを願わずにはいられない。
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