現場仕事と仲間のこととか、たまにイデオロギー的なことをつれづれに。
読んだ本、すきな音楽やライブのことだとか。
脈絡無く戯言を書き殴る為の、徒然草。
2012/11/16/Fri
何だかヘンな日もあるもんだ。
今日は何時もより遅れて家を出たら曲がり角で見慣れた単車と並び、ナンバープレート見たら後輩ミケだったので信号停まったとこでポンっと肩を叩いて挨拶した。
「ヤバイね」「ヤバイっす」と会話しながらエレベータに乗り込み着替えて現場へ。
今日は平日、比較的出勤者も多いのに食堂行ったらいつもの席にはミケしかいない。。。
ただっ広いテーブルの端っこにふたりしてこじんまりと座り昼食を採る。
定時後。
日勤が今日で終わりだと言ってた彼の言葉を思い出し、1ヶ月以上置き去りにしてた鍋セットの荷物を取りに行くわ~と連絡すると、車あるんで持って行きます、と返信が。
珍しく家に来客が来るとなって慌てて部屋の掃除をしたり溜まってたゴミを片付けたり干しっぱなしだった洗濯物を畳んだりして、飯を作り始めたころにチャイムの音。
「わざわざありがと。ご飯食べた?」
「まだっす」
「もうすぐ出来るから、食べてく?」
「いいんすか?じゃあ頂きます」
ってことで座敷に上がる彼。
何だかお疲れのようでタバコくわえてぼーっとしてる。原因は、翌日の急な九州出張らしい。
私は人様が来たときくらいはテレビが見たいので、流れていたラジオを切って、テレビの線を繋いだ。
部屋着にしている紅色の和服にピンクの襷をかけて野菜を炒めていると麺が茹であがった。
「こんな格好してるけど、料理はパスタだから」
「和風味ですか?」
「一応ね」
とは言ったものの、余り物を処分したくて作った有り合わせ&賞味期限切気味れ食材の薄味パスタ。
……完全に美味しくない。
「びっくりするくらい味ないね。」
「でもまぁ、不味くはないっすよ。俺、食えればなんでもいいっす。味なんて気にしません」
「(いや、そこは気にしろよ……)美味しくない……ごめん…」
テレビの話題に無感動にお互い突っ込みつつ、特に笑いもせずだらだら過ごして小一時間。
「何か飲む?」
「あ、お構い無く。そろそろお暇します。」
「そうだね。明日の出張の準備しなきゃ」
お湯を沸かそうかと立ち上がったあたしの後を追って、ミケは流しに皿を運び、そのまま玄関に立った。
「あ、ちょっと待って!お土産」
と言って、伊勢の地酒を渡す。おかげさま、という名の酒を見て「縁起良さそう。貰っときます」と感情もなく彼は言う。
「あんた、ちょっと甘めの日本酒がすきでしょ?これはどちらかと言うと辛口だから、小さめの瓶にした」
「そぅっすねー。久保田とかは飲みやすいですから」
「あれ、美味しいね!ひとりで相当飲んじゃった」
「また、買ってきますよ。気が向いたら、九州土産も買ってきますよ」
「ほんと?ありがとー」
お互いに、決まりごとのように淡々とした調子で会話して、車のドアがバタンと閉まった。
……何だか、ヘンな感じだ。
朝から晩まで同僚と過ごすなんて。
そして、「そろそろお暇します」なんて言葉、この家に来て使った人いなかったな。
と、思った。
だって、今までは、友人か同僚の団体しか来なかったから。
ふたりでいつもご飯食べてるけど、ふたりきりの空間で食べたことは、案外ないのかもしれない。
そんなことを、ふと思った。
今日は何時もより遅れて家を出たら曲がり角で見慣れた単車と並び、ナンバープレート見たら後輩ミケだったので信号停まったとこでポンっと肩を叩いて挨拶した。
「ヤバイね」「ヤバイっす」と会話しながらエレベータに乗り込み着替えて現場へ。
今日は平日、比較的出勤者も多いのに食堂行ったらいつもの席にはミケしかいない。。。
ただっ広いテーブルの端っこにふたりしてこじんまりと座り昼食を採る。
定時後。
日勤が今日で終わりだと言ってた彼の言葉を思い出し、1ヶ月以上置き去りにしてた鍋セットの荷物を取りに行くわ~と連絡すると、車あるんで持って行きます、と返信が。
珍しく家に来客が来るとなって慌てて部屋の掃除をしたり溜まってたゴミを片付けたり干しっぱなしだった洗濯物を畳んだりして、飯を作り始めたころにチャイムの音。
「わざわざありがと。ご飯食べた?」
「まだっす」
「もうすぐ出来るから、食べてく?」
「いいんすか?じゃあ頂きます」
ってことで座敷に上がる彼。
何だかお疲れのようでタバコくわえてぼーっとしてる。原因は、翌日の急な九州出張らしい。
私は人様が来たときくらいはテレビが見たいので、流れていたラジオを切って、テレビの線を繋いだ。
部屋着にしている紅色の和服にピンクの襷をかけて野菜を炒めていると麺が茹であがった。
「こんな格好してるけど、料理はパスタだから」
「和風味ですか?」
「一応ね」
とは言ったものの、余り物を処分したくて作った有り合わせ&賞味期限切気味れ食材の薄味パスタ。
……完全に美味しくない。
「びっくりするくらい味ないね。」
「でもまぁ、不味くはないっすよ。俺、食えればなんでもいいっす。味なんて気にしません」
「(いや、そこは気にしろよ……)美味しくない……ごめん…」
テレビの話題に無感動にお互い突っ込みつつ、特に笑いもせずだらだら過ごして小一時間。
「何か飲む?」
「あ、お構い無く。そろそろお暇します。」
「そうだね。明日の出張の準備しなきゃ」
お湯を沸かそうかと立ち上がったあたしの後を追って、ミケは流しに皿を運び、そのまま玄関に立った。
「あ、ちょっと待って!お土産」
と言って、伊勢の地酒を渡す。おかげさま、という名の酒を見て「縁起良さそう。貰っときます」と感情もなく彼は言う。
「あんた、ちょっと甘めの日本酒がすきでしょ?これはどちらかと言うと辛口だから、小さめの瓶にした」
「そぅっすねー。久保田とかは飲みやすいですから」
「あれ、美味しいね!ひとりで相当飲んじゃった」
「また、買ってきますよ。気が向いたら、九州土産も買ってきますよ」
「ほんと?ありがとー」
お互いに、決まりごとのように淡々とした調子で会話して、車のドアがバタンと閉まった。
……何だか、ヘンな感じだ。
朝から晩まで同僚と過ごすなんて。
そして、「そろそろお暇します」なんて言葉、この家に来て使った人いなかったな。
と、思った。
だって、今までは、友人か同僚の団体しか来なかったから。
ふたりでいつもご飯食べてるけど、ふたりきりの空間で食べたことは、案外ないのかもしれない。
そんなことを、ふと思った。
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プロフィール
HN:
サワムラヨウコ
自己紹介:
二十代半ば(から始めたこのブログ・・・2014年現在、三十路突入中)、大阪市東成区出身。
乗り物の整備をしている、しがないサラリーマン。
3度の飯より睡眠、パンクなライブ、電車読書、などを好む。
この名前表記のまま、関西小劇団で素人脚本家として細々と活動中でもある。
1997年頃~2006年ごろまで、「ハル」「サワムラハル」のHNで創作小説サイトで細々とネットの住民してたがサーバーダウン&引越しによるネット環境消滅が原因で3年ほど音信不通に。。。
あの頃の自分を知っているヒトが偶然にもここを通りかかるのはキセキに近いがそれを願わずにはいられない。
乗り物の整備をしている、しがないサラリーマン。
3度の飯より睡眠、パンクなライブ、電車読書、などを好む。
この名前表記のまま、関西小劇団で素人脚本家として細々と活動中でもある。
1997年頃~2006年ごろまで、「ハル」「サワムラハル」のHNで創作小説サイトで細々とネットの住民してたがサーバーダウン&引越しによるネット環境消滅が原因で3年ほど音信不通に。。。
あの頃の自分を知っているヒトが偶然にもここを通りかかるのはキセキに近いがそれを願わずにはいられない。
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