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現場仕事と仲間のこととか、たまにイデオロギー的なことをつれづれに。 読んだ本、すきな音楽やライブのことだとか。 脈絡無く戯言を書き殴る為の、徒然草。
2024/11/25/Mon
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2011/08/17/Wed
飲み交わすときの会話はいつも割りとざっくりとしていて、他愛もない会話だったりする。
中身のあるようでないような、噛み合っているようで噛み合っていないような会話を、延々と閉店までだらだら語る。
あたしは彼とのこの時間が案外心地いい。

家族は、恋人同士は、互いを支えあうものだろう。
ひとは、一人では生きていけない。
だから、いつか誰かとツガイになりたがる。

でも、支えあうことと凭れ合うことを、ひとはよく勘違いする。
たぶん、彼もあたしも、このことを恐れているのだ。
お互いが、別の次元で。
だからあたしたちは、自由を手放したくない振りをする。

結婚することだなんて、大層な紙切れとの契約の前に、あたしたちは誰かと心が繋がることすら恐れているのよ。
ただの口約束の恋人という存在や、その恋人との将来への責任や、セックスが生み出すこころのすれ違いや、家族を生むことへの畏怖や。
そういった、まだ見ぬものへの恐れから1歩を踏み出せないでいる。


それでもあたしはあんたがすきだよ。
何の感情かなんて野暮なことは考えないでいいくらいに。
いつか誰かと結婚したいから。ひとりが淋しいから。恋人というこころの支えが欲しいから。セックスをして安心したいから。
そういうことぜんぶを跳ね除けた先にある、孤独という名の恐怖。
そんな恐怖心を抱けるキミが、あたしはだいすき。


「あいつの斬新で飛躍的すぎる思考レベルに、誰も付いていけないんですよ」
友人たちはこう表現した。
いわゆる彼も異端児扱いされているのだと始めて認識した。
あたしは今まで、そんな風に思ったことは一度も無かった。
ただ、常人にはない突飛な発言や思考は度々見受けられたけど、それはあたしに親近感を抱かせていた。


気付けばいつもふらりと一人でどこかに行ってしまう彼。
ひとり行動がすきなあたし。
ふたりはそれぞれに近所に行きつけの飲み屋を持ち、それぞれの店主とお喋りをしに行く。

これは、ひとりになりたい訳じゃなくて、誰かといたいこころの現われだということに、あたしたちの周りの人たちは案外気付かない。

ひとりは気楽だけど、ひとりが好きなわけじゃない。
だってあたしが誘い出せば、キミはどんな夜中でも休日の昼間でも、顔を出してくれるでしょ。
お酒が入らないとひとことも喋らないキミが、誰かの誘いを決して断らない訳は、やっぱりひとと一緒に過ごす時間がすきだからなんだよ。


家に帰ることが、家族と顔を合わすのが苦痛だった青春時代を過ごした彼とあたし。経緯や理由は違えど、どこと無く似たもの同士な気がする。

だからこそ、あたしは彼をこころの拠り所にはしたくない。


「・・・あんた、案外あたしのことスキでしょ?」
世間からは変わり者と称される者同士。
そのこころは、案外近い処にあるんじゃない?
「そうですね」
いつもの無表情に間を置いて、彼は云った。



これは、処女でも童貞でもない男女の、恋や異性ということを越えた、憧れの先の恐怖心の話。


※遡り日記。2011年8月3日のコト。

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二十代半ば(から始めたこのブログ・・・2014年現在、三十路突入中)、大阪市東成区出身。
乗り物の整備をしている、しがないサラリーマン。
3度の飯より睡眠、パンクなライブ、電車読書、などを好む。
この名前表記のまま、関西小劇団で素人脚本家として細々と活動中でもある。

1997年頃~2006年ごろまで、「ハル」「サワムラハル」のHNで創作小説サイトで細々とネットの住民してたがサーバーダウン&引越しによるネット環境消滅が原因で3年ほど音信不通に。。。
あの頃の自分を知っているヒトが偶然にもここを通りかかるのはキセキに近いがそれを願わずにはいられない。
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