見えてないことは、知ってはいた。

視力だけが自慢だったのに。

４歳で喉を潰して、５歳で鼻が効かなくなって、１４歳で耳が悪くなりました。

ぜんぶ日常生活には支障なく使える程度なんでさほど気にしませんでしたが、視力だけは２.０や１.５あって、唯一「良好」と言えるものでした。



ハタチを越えてから一気に視力が落ちてしまって、いまはあまり目はよくありません。





しかも、眼鏡もコンタクトもなくても一応は歩ける範囲。

だから余計に厄介なんだよな。



裸眼で生活している所為で、ひとの顔と名前(名札の文字)が見えず、１年経っても覚えられません。



そして今日、元同居人と久々に飲みに行く約束をして、待ち合わせで相手を見付けるために、先日新調した眼鏡を装着しました。



眼鏡を通して見る世界はやっぱり違います！

看板や壁の亀裂、通り過ぎる人の化粧まで見えてしまって、かなり驚きました。

でも、元同居人と目的の店を探して心斎橋界隈の路地裏をうろついていたとき、遥か彼方に見えた看板を指して彼女が「あの店だ！」と言った言葉に大変驚かされました。



あたしには全く読めない看板の文字。



これが、裸眼１.５と矯正視力０.９の違いか……。